目次
1. はじめに
関数はJavaScriptの重要な基本概念であり、コードの再利用、モジュール性、および情報隠蔽を可能にします。また、スコープは変数が存在する範囲を定義し、プログラムのどの部分から変数がアクセス可能かを決定します。今回はこれらの基本的な概念を解説します。
2. 関数の定義
JavaScriptでは、関数は一連の手続きをひとまとめにしたものです。以下のように定義します。
function 関数名() { // 実行するコード }
例えば、次のコードは「Hello, World!」と表示する関数を定義しています。
function sayHello() { console.log("Hello, World!"); }
3. 関数の呼び出し
定義した関数は、関数名と括弧を使って呼び出すことができます。以下のように書きます。
関数名();
先ほど定義したsayHello
関数を呼び出すには、次のようにします。
sayHello();
4. スコープの理解
スコープは、変数や関数がアクセス可能な範囲を定義します。JavaScriptには、グローバルスコープとローカルスコープの2種類があります。
- グローバルスコープ: コードのどこからでもアクセスできる変数や関数が存在する範囲
- ローカルスコープ: 特定の関数内でのみアクセスできる変数や関数が存在する範囲
例えば、次のコードでは、x
はグローバルスコープ、y
はmyFunc
関数のローカルスコープに存在します。
let x = 10; // グローバルスコープ function myFunc() { let y = 20; // ローカルスコープ console.log(x); // 10: グローバルスコープの変数にアクセス可能 console.log(y); // 20: ローカルスコープの変数にアクセス可能 } myFunc(); console.log(x); // 10: グローバルスコープの変数にアクセス可能 console.log(y); // ReferenceError: y is not defined
5. まとめ
この記事では、JavaScriptの基本的な概念である関数の定義と呼び出し、そしてスコープについて解説しました。これらを理解することで、より効果的なコードを書くことが可能になります。