目次
はじめに
この記事では、新たなJavaScript/TypeScriptランタイムである「Deno」と、それがもたらす可能性を秘めた「次世代のサーバレスアーキテクチャ」について解説します。
Denoとは何か?
Deno はRyan Dahl氏(Node.js の創設者)が開発した新しいJavaScript/TypeScriptランタイムです。セキュリティやモジュールシステムなど、Node.js の課題を改善することを目指して設計されました。
サーバレスアーキテクチャとその進化
「Serverless Architecture(サーバレスアーキテクチャ)」 では、開発者がインフラストラクチャ管理から解放され、コード実行だけに集中できます。しかし、これまで主流だった Node.js 環境では一部制約がありました。それら制約へ対処する形で登場した新技術が Deno です。
Denoでのサーバレス開発
以下では簡単なHTTPエンドポイントを作成する例を示します:
// Importing required modules import { serve } from "https://deno.land/std@0.x/http/server.ts"; // Create server const server = serve({ port: 8000 }); console.log("http://localhost:8000/ is up and running"); // Handling requests for await (const req of server) { req.respond({ body: "Hello from Deno!" }); }
上記のコードは、DenoでHTTPサーバを起動し、すべてのリクエストに対して"Hello from Deno!"というレスポンスを返します。これはローカルで実行することも可能ですが、さらにDenoランタイムがサポートされるクラウド環境(例えばAzure Functionsなど)であれば、このコード片一つでサーバレスアプリケーションとしてデプロイ・実行することも可能です。
まとめ
この記事では新たなJavaScript/TypeScriptランタイム「Deno」について解説しました。そしてそれがもたらす「次世代のサーバレスアーキテクチャ」について考察しました。Denoはセキュリティやモジュールシステムの改善を図りながら、新たな開発体験を提供します。そしてそれは、より簡易かつ強力なサーバレスアプリケーション開発へ道筋を示しています。