Java入門配列とリスト:データの集合を扱う

配列とリストは、Javaプログラミングにおいてデータの集合を効率的に扱うための重要なデータ構造です。本ブログでは、配列とリストの基本的な概念、使い方、そしてそれぞれの特徴について説明します。さらに、実践的なコード例を交えて、その使い方を解説します。

目次

  1. 配列(Array)とはとは)
  2. 配列の宣言と初期化
  3. 配列の操作
  4. リスト(List)とはとは)
  5. リストの宣言と初期化
  6. リストの操作
  7. 配列とリストの比較
  8. まとめ

配列(Array)とは

配列は、同じ型の複数の要素をひとまとめに管理するためのデータ構造です。配列は固定長で、作成時にサイズが決定されます。各要素にはインデックス(0から始まる整数値)を用いてアクセスします。

int[] numbers = new int[5]; // 要素が整数型の5つの要素を持つ配列を作成

配列の宣言と初期化

配列の宣言には、以下の2つの方法があります。

  1. 配列のサイズを指定して宣言する方法
  2. 配列の要素を列挙して宣言する方法
// 配列のサイズを指定して宣言する方法
int[] numbers = new int[3]; // サイズ3の整数型配列

// 配列の要素を列挙して宣言する方法
int[] numbers = {1, 2, 3}; // 要素が1, 2, 3の整数型配列

配列の操作

配列に要素を追加、取得、削除、サイズの変更などの操作を行います。以下に一例を示します。

int[] numbers = {3, 7, 10, 15};

// 要素の追加(インデックスを指定し、値を設定する)
numbers[4] = 8;

// 要素の取得(インデックスを指定し、値を取得する)
int num = numbers[1]; // numは7になる

// 要素の削除・サイズの変更※ ※配列のサイズは変更できないため、要素の削除やサイズの変更はできません

リスト(List)とは

リストは、可変長のデータ構造で、配列と同様に同じ型の要素をひとまとめに管理します。リストはjava.utilパッケージのArrayListクラスやLinkedListクラスを用いて実装されます。

import java.util.ArrayList;

ArrayList<Integer> numbers = new ArrayList<>();

リストの宣言と初期化

リストの宣言は、以下のように行います。

import java.util.ArrayList;

// リストの宣言
ArrayList<String> list = new ArrayList<>();

リストの操作

配列とは異なり、リストは自動的にサイズが変更されるため、要素の追加や削除が容易です。

import java.util.ArrayList;

ArrayList<String> list = new ArrayList<>();

// 要素の追加
list.add("apple");
list.add("orange");

// 要素の取得
String fruit = list.get(0);

// 要素の削除
list.remove(1);

配列とリストの比較

配列とリストは、どちらもデータの集合を扱うデータ構造ですが、それぞれ特徴があります。

  • 配列:固定長、メモリ効率が良い、インデックスによるアクセスが高速
  • リスト:可変長、サイズ変更が容易、要素の追加や削除が便利

まとめ

本ブログでは、Javaにおける配列とリストの基本的な概念、使い方、そしてそれぞれの特徴を説明しました。どちらのデータ構造が適切かは、問題や要件に応じて柔軟に選択することが重要です。これらの概念を理解し、適切な状況で活用してください。