モダンJavaScript入門: オブジェクトとプロトタイプ

JavaScriptはオブジェクト指向プログラミング言語であり、その中心的な概念の一つが「オブジェクト」です。この記事では、JavaScriptのオブジェクトとプロトタイプについて詳しく解説します。

目次

1. オブジェクトとは
2. オブジェクトの作成と利用
3. プロトタイプとは
4. プロトタイプの利用
5. まとめ

1. オブジェクトとは

JavaScriptのオブジェクトは、キーと値のペアの集合です。キーは文字列（またはSymbol）であり、値は任意のデータ型（オブジェクトを含む）になります。

2. オブジェクトの作成と利用

オブジェクトはリテラル構文（{}）を使って作成できます。また、オブジェクトのプロパティ（値）はドット記法またはブラケット記法を使ってアクセスできます。

let obj = {
  name: 'John Doe',
  age: 30,
  greet: function() {
    return `Hello, my name is ${this.name}`;
  }
};

console.log(obj.name); // "John Doe"
console.log(obj['age']); // 30
console.log(obj.greet()); // "Hello, my name is John Doe"

3. プロトタイプとは

JavaScriptの全てのオブジェクトは、prototypeという特別なプロパティを持っています。これは、オブジェクトが作成される際に自動的に設定され、他のオブジェクトからメソッドやプロパティを継承するために使用されます。

4. プロトタイプの利用

プロトタイプは、既存のオブジェクトに新しいメソッドを追加したり、既存のメソッドを上書きしたりするために使用できます。

let obj = {
  name: 'John Doe',
  greet: function() {
    return `Hello, my name is ${this.name}`;
  }
};

Object.prototype.sayGoodbye = function() {
  return 'Goodbye!';
};

console.log(obj.greet()); // "Hello, my name is John Doe"
console.log(obj.sayGoodbye()); // "Goodbye!"

5. まとめ

JavaScriptのオブジェクトとプロトタイプは、データを効率的に管理し、コードの再利用性を高めるための強力なツールです。これらの理解と適切な使用により、より洗練されたJavaScriptコードを書くことができます。

次回は、「モダンJavaScript入門: 関数とスコープ」について詳しく解説します。お楽しみに！