DockerとKubernetesの基本的な違いと使い分け

コンテナ

目次

  1. DockerとKubernetesとは
  2. DockerとKubernetesの違い
  3. Dockerの使い方
  4. Kubernetesの使い方
  5. DockerとKubernetesの使い分け
  6. まとめ

1. DockerとKubernetesとは

DockerとKubernetesはどちらもコンテナオーケストレーションツールであり、アプリケーションをコンテナとして実行することができます。Dockerは、コンテナのビルド、配布、実行を管理するためのツールであり、Kubernetesは大規模なコンテナの管理とオーケストレーションのためのツールです。

2. DockerとKubernetesの違い

Dockerは、コンテナのビルド、配布、実行を管理するためのツールであり、各コンテナを個別に管理することができます。一方、Kubernetesは、クラスター内の複数のコンテナを同時に管理し、重要な機能としてスケーリング、ロードバランシング、Rolling updates、およびサービスディスカバリ等を提供します。　また、Kubernetesは、コンテナオーケストレーションのための高度な機能を提供する一方で、初期セットアップがやや複雑になることがあります。

3. Dockerの使い方

Dockerの使い方について簡単な例を示します。下記の手順では、Dockerを使ってPythonアプリケーションを実行する方法を説明します。

Dockerfileの作成

FROM python:3.8-alpine
WORKDIR /app
COPY requirements.txt .
RUN pip install --no-cache-dir -r requirements.txt
COPY . .
CMD [ "python", "./app.py" ]

コンテナのビルド

$ docker build -t my-python-app .

コンテナの実行

$ docker run -it --rm --name my-running-app my-python-app

4. Kubernetesの使い方

Kubernetesの使い方について簡単な例を示します。下記の手順では、Kubernetesを使ってPythonアプリケーションを実行する方法を説明します。

デプロイメントファイルの作成

apiVersion: apps/v1
kind: Deployment
metadata:
  name: my-python-app
  labels:
    app: my-python-app
spec:
  replicas: 3
  selector:
    matchLabels:
      app: my-python-app
  template:
    metadata:
      labels:
        app: my-python-app
    spec:
      containers:
      - name: my-python-app
        image: my-python-app:latest
        ports:
        - containerPort: 5000

Kubernetesクラスターのデプロイ

$ kubectl apply -f deployment.yaml

Kubernetesクラスター内でアプリを実行

$ kubectl port-forward deployment/my-python-app 5000

5. DockerとKubernetesの使い分け

DockerとKubernetesの使い分けについては以下のような点が挙げられます。

  • 単一のコンテナの場合は、Dockerを使って管理することが可能です。
  • 大規模なコンテナのクラスターを管理する場合は、Kubernetesを使用することが推奨されます。
  • コンテナオーケストレーションの機能が必要な場合は、Kubernetesを使用することができます。

6. まとめ

DockerとKubernetesはどちらもコンテナオーケストレーションツールであり、アプリケーションのビルド、配布、実行をサポートします。Dockerは単一のコンテナを管理する場合に、Kubernetesは大規模なコンテナのクラスターを管理する場合に利用されることが多いです。適切に使い分けることで、よりスムーズなアプリケーションの管理が可能となります。