AMP対応Next.jsプロジェクト: 速やかなページ遷移

目次

  1. はじめに
  2. Next.jsとは?
  3. AMPとは?
  4. Next.jsでのAMP対応
  5. 速やかなページ遷移の実現方法
    • 5.1. Linkコンポーネントの活用
    • 5.2. 非同期ローディングの導入
    • 5.3. プリフェッチの最適化
  6. まとめ

1. はじめに

この記事では、Next.jsプロジェクトでAMPページを導入し、速やかなページ遷移を実現する方法について解説します。

2. Next.jsとは?

Next.jsは、Reactベースのフレームワークであり、サーバーサイドレンダリング(SSR)や静的サイト生成(SSG)などの機能を提供します。Next.jsを使用することで、パフォーマンスの高いウェブアプリケーションを開発することができます。

3. AMPとは?

AMP(Accelerated Mobile Pages)は、Googleによって提唱されたウェブページの高速表示を実現するためのプロジェクトです。AMPを使用すると、モバイルデバイスでのページ読み込みが劇的に高速化されます。

4. Next.jsでのAMP対応

Next.jsでAMPをサポートするには、いくつかの最適化が必要です。

4.1. ページの最適化

AMPページでは、特定のタグしか許可されていません。したがって、Next.jsプロジェクトのページをAMP向けに最適化する必要があります。

4.2. AMPコンポーネントの活用

AMPページでは、特定のAMPコンポーネントを活用することで高速な表示を実現します。例えば、<amp-img><amp-analytics>などのコンポーネントがあります。

5. 速やかなページ遷移の実現方法

Next.jsでは、デフォルトでクライアントサイドのルーティングが行われますが、AMPページでは速やかなページ遷移が重要です。

5.1. Linkコンポーネントの活用

Next.jsのLinkコンポーネントを使用すると、ページ遷移を高速化することができます。Linkコンポーネントは、プリロード機能を備えているため、次に遷移するページを事前にロードしておくことができます。

import Link from 'next/link';

const MyComponent = () => {
  return (
    <Link href="/another-page" prefetch>
      <a>別のページへ</a>
    </Link>
  );
};

5.2. 非同期ローディングの導入

ページに大量のコンテンツや画像が含まれる場合、非同期ローディングを導入することで、初期表示を高速化することができます。

import dynamic from 'next/dynamic';

const AsyncComponent = dynamic(() => import('../components/HeavyComponent'), {
  loading: () => <p>ロード中...</p>,
});

5.3. プリフェッチの最適化

Next.jsでは、リンク先のページを事前にプリフェッチすることができますが、必要以上にプリフェッチが行われるとパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があります。

<!-- 不要なプリフェッチを無効化 -->
<link rel="prefetch" href="/page-to-prefetch" as="script" />

<!-- 適切なタイミングでプリフェッチ -->
<link rel="prefetch" href="/important-page" as="script" />

6. まとめ

Next.jsプロジェクトでAMPページを実現し、速やかなページ遷移を実現する方法について学びました。これらの最適化手法を適用することで、ユーザーエクスペリエンスを向上させることができます。